ブログを書き始めて、自分の文章の拙さを認識してから、本やウェブの記事(なるべく長めのもの)を読むようにしています。

日本国外に住んでいると、旬の小説や随筆を読める機会は少ないのですが、ありがたいことに、トロント市ではいくつかの図書館で、日本語の本を置いているので、よく利用しています。また、息子が通っている日本語学校でも、子供向けだけでなく、保護者向けに文庫本も貸し出していますし、Japanese Canadian Culture Centerのライブラリーでも読むことができます。

少し古い本になりますが、先日、俵万智さんの「本を読む日曜日」を読みました。俵さんが読まれた本の書評で構成されていて、そのひとつひとつの書評ももちろんなんですが、「なんて、やさしい文章を書く方なんだろう。」と読んでいる最中感じ、読後も柔らかな気持ちが続く本でした。品のある文章で書かれた書評からは、俵さんがとても丁寧に本を読んでおられることが伝わってきました。私は、SNSやブログなどの「いいね!」や☆の数でいろいろな商品や記事を評価し、それを利用してしまいがちです。そして、新しくあがったツイッターの記事になるべく早く反応したい、面白い記事をブログに載せたいと(いつの間にか)思っていて、いつからか、書くことが作業と化してしまっていました。

本を読んだ後の数週間は、投稿する文章を書く自分の姿勢を反省し、ブログやツイッターをする目的を、再度考えました。(これもあって、最近ブログのデザインを変えました。教材や書籍のページが、まだ試行錯誤中なんですが。)

まだまだ、伝えたいことと文章がうまくかみ合わないことが多いのですが、ホームスクールでいろいろ調べり考えたことや、使った教材の内容を共有できたらなと思っています。(ホームスクールを始めて、私自身が、最もエネルギーと、頭と時間を使ったことだったので。)

そして、J君のWritingでも、「丁寧」で「優しい」文章を作るということを、当面の目標にしたいなと思っています。