ホームスクールを検討するにあたって、学校に行かないこと=卒業資格がもらえない->大学の入学資格がない ということが心配になるかと思います。
大学に行くことが全てではないかと思いますが、選択肢はできるだけ用意してあげたいと思う方も多いと思います。
北米の大学では、「ホームスクール生の入学要件」が用意されているところがたくさんあります。たとえば、現在のカナダの首相 Justin Trudeauが学んだMcGill Universityの場合、ホームスクール生が申し込める要件(Home-schooled applicants)が設定されています。(こちら)
トロントのYork Universityでも、高校に行ったことがない人用の要件が用意されています(こちら)。カナダでホームスクーラーを受け入れてくれる大学は意外と多いです。(こちら)
北米の大学やカレッジに入学要件として、SATという試験のスコアが要求される場合が多くありますが、このテストはもちろんホームスクーラーでも受けれます。詳細はこちら。
これらのことが分かっただけで、私は随分、気が楽になりました。実際そういう方にもお会いしたことがあります。図書館で仲良くなった息子のお友達にホームスクーラーの子がいました。その子は三姉妹で上の2人の娘さんはホームスクーラーでした。お二人とも大学を卒業しました。息子が仲良くなったの次女の子には、1年半ほど週1回数学と国語を教えてもらっていたのですが、16歳でトロントのヨーク大学に入学し、18歳で卒業していました。今はマスターコースが始まるのを待っています。
以前、バス停で息子とバスを待っていたら、たまたま隣に並んでいた女性のお子さんが2人ともホームスクーラーだったということがありました。彼女の娘さんは、自宅で勉強をする傍ら、高校生の年齢でありながら小さなビジネスを始めたとおっしゃっていました。彼女は、「周りからいろいろ言われるかもしれないけど、気にしないことよ。」と言ってました。
大学に限ったことではありませんが、ホームスクーラーだからと言って、決して将来の選択肢が大幅に制限されることはないことを、ホームスクール生、その親、そしてホームスクーラーでない方たちにも知ってもらいたいなと思います。