私が自分のラーニングカーブを自覚するようになったのは、20代後半から30代ぐらいでしょうか。
私はソーイングや編み物、ペーパークラフトや簡単なDIYなど、いろいろ作るのが好きなのですが、小、中、高校と美術、家庭科、技術は大の苦手でした。どの作品も失敗ばかりが目立ち、時には億劫になって課題提出を怠ったりして、成績もさんざんでした。そんな私でしたが、「失敗したら、再度作り直せばいい」ということを知ってから、俄然、作ることが楽しくなりました。
クラフトだけでなく、語学やスポーツも、最初の結果は、いつも、平均点に遥か及びませんが、繰り返して、そして時間をかけて修得していく、つまり私のラーニングカーブは、ものすごく長く緩やかな線だと自覚しています。
息子のラーニングカーブも、私と同様でゆるやかで、特に算数やスポーツでは、それが顕著に表れています。瞬時、或いは短時間での成果を要求せず、繰り返しの機会を与えることができる=息子のラーニングカーブに合わせた学習スケジュールを組めるのは、ホームスクールというスタイルだからできることだと思います。
早い時期に、自分のラーニングカーブや学習スタイルを自覚することができたら、初期の段階で、ネガティブな印象を持たずに進められるのではないかと思います。
繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算、掛け算、たけうま、縄跳びなどなど、どれも最初は全くできませんでしたが、苦痛にならない程度に繰り返し、練習を続けた結果、(時間はかかりましたが)できるようになりました。9月からも、彼のラーニングカーブを意識して、スケジュールを組もうと考えています。
この「苦痛にならない程度」の見極めが、(私のエゴもあったりして)難しいのですけどね。